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「達人が教えるWebパフォーマンスチューニング 〜ISUCONから学ぶ高速化の実践」を読んだので、感想とか


本の概要

はじめにいくつかのモニタリングツールの使い方を学んだ後、private-isuを題材に、 負荷試験を行い、システムのボトルネックを特定する過程を学んでいく。

具体的なチューニング技法として、定番のN+1問題の解決をはじめ、リバースプロキシを用いた静的ファイルのキャッシングによる高速化、カーネルレベルに踏み込んだ最適化まで、広く浅くISUCONで使える知識が散りばめられていた。

感想

ISUCONに参加したことはないが競技概要を把握するには十分すぎる内容だった。

実践的な知識に偏っているせいか、Twitterなど一部でこの本に対して好意的でない意見も上がっていたことが記憶に新しい(というか、そもそもこの件がきっかけでこの本が気になりだした)。

あくまで、ISUCONに参加してみたいと思う人がこの本を読む上で知りたいことは、厳密な定義より、すぐにスコアにつながる実践的な知識だと思うので、そういう人にとっては体系的に知識が得られるこの本がすごく向いているのではないかなと思った。

過去のISUCONの環境を再現できるVagrantfileが公開されているので、今度気が向いたときにやってみようと思った。